世界初の箏マンガ「この音とまれ」

本当に良い作品は、細かいルールや流儀などがわからなくても面白い。それを体現したような作品です。

この『この音とまれ』という作品、箏というジャンルの連載漫画としては世界初、読切では同じ作者のデビュー作に『龍星群』という作品があり、やはり調べた限りでは世界初ではないでしょうか。
それもそのはず、作者は幼少から箏の先生でもある母より教えを受けた箏奏者でもあり、描写に関しては他の追随を許さない説得力があります。

しかしながら、本当の魅力はこれだけではありません。1番のポイントは、これは学園青春ものであると言う事。
確かに箏曲部の練習に演奏に頑張る話ではあるのですが、本質は彼らがその過程で喜怒哀楽を共にし、本番の大会で想いをぶつけて演奏することなのです。
その結果、山あり谷ありな背景を乗り越えて読者のほうも涙がこぼれてしまうわけですね。

さてこれまで音楽漫画としては、音が聴こえてこない分表現としての制限がある事は否めません。
しかしそれを補完すべく、プロ奏者でもある作者の母や姉が作品のオリジナル楽曲を提供したり、実際に演奏した動画をインターネットで無料公開したりするなど、より漫画を楽しむための新たな工夫もされています。
漫画と合わせて、ぜひ実演曲も聴いてもらえるといっそう楽しめると思います。

ちくわんこの夏山車中 無料で立ち読みしてみました。

馬鹿にしまくってた従兄に逆上され、狭い車内で犯される幼馴染の従姉妹の姿がエロかったです。

手塚治虫はやはり漫画の神様だ

言わずと知れた、日本を代表する漫画家、手塚治虫。

彼がいなければ、現在の漫画はここまで発展していなかった、と多くの人が言う。

私は小学校の頃から、多くの手塚作品を読んできた。

ブラックジャック、どろろ、海のトリトン、シュマリ、ブッタ、アドルフに告ぐ…。

そのどれもが素晴らしいのだが、ここでは火の鳥をぜひお薦めしたい。

火の鳥は、手塚治虫が生涯をかけて取り組んでいた作品だ。

過去、未来、過去、未来と振り子のように時代が繰り返し、手塚治虫が亡くなる瞬間に、作品が完結する、という構想で描かれた。

作品の軸となる火の鳥は不死鳥であり、その血を飲めば不老不死になる、という言い伝えがあった。

その火の鳥を巡り、人間たちは時に争いを起こし、自分達のあまりの儚さ、愚かさに苦しんで死んでいく。

そもそも手塚作品は、ハッピーエンドを迎えることがあまりないように思う。

子どもの頃、どんなに熱中して読んでいても、幸せな最後を迎えることが出来ない、やりきれなさが残る手塚作品に、やきもきしたこともある。

しかし、その「やりきれなさ」こそが、手塚作品の真髄なのだと思う。

人間は愚かで、醜く、同じ過ちを繰り返す。

それでも、今この瞬間にも新たな命が生まれて、消えていく。

そうした巨大な渦の中に私たちはいて、どう生きていくべきなのか。

どうあるべきなのか。

火の鳥は、現代の私たちに訴え続けてくれているのだと思う。